団地の横のなんでもない木
どうみたって低い木に
実がなるようにたくさんの熊蝉が
シアシアと発情しております
ここに一匹
その求愛の声が誰にもとどかず死んでいった
熊蝉が道路に転がっています
そのためだけに地上に出てきた
彼の無念は計り知れません
他の蝉の求愛の声を
まだ木にしがみついている
彼の空蝉が
おぼろげな目で観察しています
一体なにが悪かったんだろう
そう言いたげに


コメント

kaj
2009年7月28日18:43

お初にm(__)m
足跡を辿り、驚きました♪

すごく、語感が心地よくて、
どうしても「続き」を読ませていただきたく思い、
勝手にリンクを張らせていただきました。

御迷惑で無ければ、これからも読ませてくださいませナ。

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